長野県栄村に移住して4年目。自給自足の農業をしながら、自然によりそって暮らす生活をつづります。 体験プログラム「ワンライフジャパン」もやってます。


by lalalar
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冬の奥多摩 - ハイキング & 枝打ち

Hiking in Okutama

10日、11日と奥多摩に行ってきました。
夫君が旅立つ前、そして山が雪に覆われる前、最後の山行です。

昨年の秋、ハイキングと”出会って”しまってからというもの、
山に吸い寄せられるようにハイキングをしてきたと思います。
白馬に始まり、八ヶ岳や奥多摩に何度も足を運び、
とくに11月以降は奥多摩に毎週のように通っていました。

現在の奥多摩は、お正月過ぎに降った雪が北側の斜面でしっかり根雪となり、
日向でも昼間の気温で解けた雪が氷になってきています。
一週間前にくらべると朝晩の冷え込みも厳しくなりました。
10日に泊まった御前山避難小屋の朝5時の気温は、-5℃でした。

ひっそりと静まり返った山の中を、一歩一歩踏みしめながら進むとき
こころの中に静かで穏やかな気持ちが満ちていきます。
暖かくゆったりとしていて、なんともいえない充足感です。

ザク、ザク、ザク...

雪を踏みしめる音が耳にひびきます。

P1010322_1.jpg


11日早朝に御前山から都民体験の森を経て下山し、
東京都多摩川水源林での『枝打ち』のボランティアに参加しました。
森林ボランティアに参加するのは今回が初めてです。

峰谷集落にある間伐が済んだヒノキ林に入り、
節がなく、まっすぐで良質な木材となるように
一本一本、手で余分な枝をはらっていきます。
今回は4mのはしごを使って途中までのぼり、
そのあと木の枝をつたって登りながら
15m前後の高さまでの枝打ちを体験しました。

P1010419_1.jpg

はしごの4mでも高いのに、そこから先は『安全帯』とよばれる腰紐一本で
自分で枝を切りながら足場を確保しなければなりません。
指導者の方がおっしゃるように「木は生き物」なので
いつも都合のいい場所に足場になる枝があるわけではなく、
時には足一本で体を支えながらノコギリを引いたり、
1m以上の段差がある足場を登ったりする必要があります。

はじめのうちは、どうしても恐怖心が勝り、
「わわわ、落ちたらどうしよう・・・」
とか
「どうしてこんな危ないことしてるんだ~?!」
とか、
邪念、雑念とのせめぎあいが続きます。
雑念が入ると集中力が途切れ、体の動きが制約されるため、
よけい危険になってしまいます。
とにかく”集中、集中、集中”を心がけることが大切なようです。

4mのはしごを離れてから地上6m位に到達するまでが
一番怖かったでしょうか。
なんせ安全帯に全体重をかけながらの作業ですから、
安全帯がプッツンといったら(いかないとは思いますが)
いっかんのお仕舞いですからね。^^;

6mを超えてからは、ふっきれたように恐怖心がなくなり、
15mまでは一気、でした。
むしろ木に登っていることが楽しくて、
いつまでも登っていたい!と思ってしまうほど。

* * *

ヒノキという木は本当に強い木です。
地上15mにもなると幹も細くなり、
ゆれたりたわんだりするのに決して折れたりしない。
木の強さとしなやかさを実感しました。
枝打ちをするときは木目が細かくて堅いため
切りやすいとはいえないのですが、
かすかに匂うヒノキの芳香が何ともすばらしいものでした。

枝打ちをしながら、山の生命との一体感を感じ、
また昔の人たちの山の暮らしに思いをはせ、
連綿と続いてきた人間の営み、技(知恵)について
いろいろと考えさせられた一日でした。

* * *

↓指導者の三浦さんと。
プロの技をいろいろ教えてもらいました。信頼できる素晴らしい指導者です。

Climbing trees in Okutama
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by lalalar | 2007-01-13 14:23 | アウトドア