長野県栄村に移住して4年目。自給自足の農業をしながら、自然によりそって暮らす生活をつづります。 体験プログラム「ワンライフジャパン」もやってます。


by lalalar
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最近、にわかに忙しい。
あっという間に農業の季節がやってきた。
3週間前、遅い春の訪れを告げるフキノトウをつんでいたころが
なんだか懐かしく思い出されたりする。

長年、農業をやっている人にとっては
来るべき時が来た、という感じなんだろうけれど
私たちは3月の中ごろまで
どこの畑をどれだけ借りられるのかもはっきりしなかったので、
作付計画も種も全く準備しないで迎えた4月だった。

それが4月に入り、あれよあれよ言う間に
近所の方のご厚意で畑と田圃を借りられることになり、
いっきに「農民」となったわけです。

田圃 1.5反。
畑   5畝(0.5反)。
合計 2反(2000平米、600坪)也。

はじめての米作り。ほとんど初めての野菜作り。
とにかく学ぶことがありすぎる!!!
なーーーーんにも知らない街育ちの私と夫が
いきなり2反を耕そうというのだから、大変だ。
毎日とにかく勉強、農作業、勉強…の自転車操業。

農村で少しでも親の手伝いをしたり
農作業の様子や作物の育つ様子をみて育った人なら
なんとなくでも農事暦がわかるかもしれないが、
野菜もコメもお金で買う生活をしていた私たちは
本当に非力です。痛感します。

料理にこだわってマクロビオティックを実践してきたけれど
マクロビオティックでは作物の旬、
つまり露地ものの収穫時期はわかるけど
いつ作付すればよいのか、
どういう風に育てるのかについては範囲外。

これまでの自分をふりかえると、
食の安全や国内の農業支援を気にしていても、
抽象的なイメージ・知識が中心で、
本当の意味で食べ物がどうやってできるのかは
まったく知らなかったなあ、と改めて思う。
食べ物ができるまでには、本当にたくさんの
生き物が関連していて、さまざまなつながりに支えられて
初めて私たちは食べ物を口にし、生きることができるのだ。
生きることの複雑性が見えてくる。

毎日畑に出て、小川の流れを聞きながら、
そよ風に吹かれ、春山の新緑と残雪をながめながら、
青空の下で夫といっしょに体を動かし、
大地の恵みを食べ、温泉に入り、
地域の人と笑いかわす。
こんなに面白くて、やりがいがあって、幸せなことってあるだろうか!
こんな豊かで温かい生き方があることを
ずっと知らずにいたのが本当に悔やまれる。
学校でならった農業は、生きる喜びも、大地とつながる楽しさも
人と助け合いながら暮らす安心感も、なにも教えていないと思う。

死ぬまでにあと30回はこの素晴らしい時間を過ごせることを
本当に、本当に、うれしく思う。

30代の今なら、何でもできる。
体もまだまだ動く。
私たちの第二の人生、本物の人生がこれからはじまる。
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by lalalar | 2008-04-28 20:50 | 田舎暮らし