長野県栄村に移住して4年目。自給自足の農業をしながら、自然によりそって暮らす生活をつづります。 体験プログラム「ワンライフジャパン」もやってます。


by lalalar
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行くとこ、一緒

今日の地元の温泉でのおばあちゃんたちの会話。

A 「この年になりゃあ、遅いか早いかだけのことで
   行くとこ一緒だよ~」

B 「そーだなあ。あっはっはっは」

すごいあっけらかーんとして元気な会話に、私もつられて笑っちゃった。


◇ ◇ ◇


田舎で暮らしていると、生と死がすごく身近に感じられる。
集落の中には子どもからお年寄りまで、さまざまな年齢の人がいて
自分の年代以外の人とも交流がある。
だから年のいった友達のおばあちゃんが亡くなる、なんてことがある。

悲しいし、さびしくなる。
でも、不思議にさっぱりた悲しみで、悲しいけど悲しくないのだ。

その人が亡くなってしまっても、思い出はみんなの心の中に残っている。
その人が大切に育てた庭木や畑などは生き続け、
私たちの生活の中に残っている。
生まれてから死ぬまでのことを、周りの人が知っている。

死んで話ができなくなったとしても、消えてなくなってしまうのではなく、
どこかにその人の名残がいつもある感じがするのだ。
機会があればみんなその人の思い出を語りあう。
だから、人が死んでしまっても永遠の別れという気がしてこない。
私たちの身近なところにいて、私たちとつながっている感じがする。

昔は死ぬことが怖かった。
というか、自分の生きた証しがなくなってしまうのがいやだった。
都会の生活では、自分の生きた証が残らない。
すぐに更新され、自分の存在の喪失は次の人が埋めてゆく。
だから誰かが死んでも、すぐに忘れられてゆく。
自分の生命の証しがないことほど、
生きることに対して殺伐として自棄的な感情を生むものはない。

それが共同体の生活ではちょっと違う。

ひとりの存在は決して他人で埋め合わせることができない、無二のもの。
その人の生き様をみんな知ってるし、記憶して語り継ぐ。
死んでしまっても一人ぼっちじゃない。
いつも生きている人たちの記憶を通じてこちら側とつながっている。
そして、一緒に暮らした旧知の友や親せきも、早晩こちらにやってくる。
そしたらまた、ごっつぉ(御馳走)でも食べて楽しくやろうじゃないか。

そんな雰囲気がどこかにあるから、
死は恐れるものというよりも順番にまわってくる地域の当番のようなもの。
巡り巡って自分にもまわってくる。
遅いか早いかの違いこそあれ、みんな一緒のとこに行く、のだ。
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by lalalar | 2008-06-15 23:18 | 田舎暮らし

カタチをこえて

私たちの周りにあるほとんどのものに名前がある。

名前のあるものには、だいたい大体、
定義だったり、使い方のようなものが決まっている。

例えば、窓枠。
窓にガラスをはめ込むための額縁のようなもの。

つい最近、近所で古い民家の取り壊しがあった。
たくさんの木製の窓枠が捨てられたのを拾ってきた。
窓として使うのではない。
それを写真フレームとして使う予定。

写真フレームとして使うこと自体はそれほど斬新ではないし、
そういう使い方をしている人はたくさんいるだろう。
でも、そういう「常識」に縛られない発想が
自分のなかから出てくるかどうか、それがポイントだと思う。



人は有形・無形のモノに名前をつけることで
「認識のしかた」を定めていく。
そして、定められた「認識のしかた」にそって認知し、考え、
単純化して理解する。
そうでもしないと今のような複雑な生活はなりたたない。

でも普段わたしたちが使っている「認識のしかた」は
モノの全てを表さないということを
ときどき立ち止まって思いだしてみたい。
モノには「認識のしかた」以上の存在がそこにある。

心を大きく開いて全てを受け止めてみたとき、
窓枠を窓枠という「認識のしかた」つまりカタチを越えて眺めたとき、
今までに見えなかった色や形、材質が浮き出て見えてくる。
さらに、それを使っていた人たちの生活や思い、
とりまく景色、物音、においなど
いろいろなものが心に浮かんでくる。


私たちの中に潜んでいる感じる力をつかってみよう。

カタチをこえた向こう側を感じてみよう。

そこには、常識や文化では語られることのない自分自身の世界がある。

常識や文化は、最大公約数の「認識のしかた」であって、
決して一人一人の心を表すものではない。

だから、

常識をこえるとき、私たちは自由と解放を感じるのだと思う。
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by lalalar | 2008-06-12 10:39 | 雑感いろいろ
長野県は一週間くらい前に梅雨入りしました。

梅雨入りは作物の生長の知らせ。
十分な湿り気と温度のおかげで、ぐんぐん生長する。

その一方で、田畑に生える雑草たちも力を得て、
作物以上のスピードであれよあれよという間に育っていく。
病害虫も元気倍増。

この時期の農家は忙しい。
雑草を刈り倒し、作物の消毒をする(有機栽培でないならば)。
作物も支柱を立てたり、脇芽をとったり、摘花したり、
定植したりと仕事は山ほどある。

栄村の田んぼでは、いま、今年2回目の草刈りの時期。
私たちもまた鎌を手にして畦に出るときがきた。

1反5畝の田んぼの畦を手刈りするとなると、
大人2人でまるまる2日かかる。
除草剤やガソリンで動く草刈り機は使いたくない。
自分たちで食べる分を作っているのだから
なるべく環境と健康にやさしいやり方でやっていきたい。
そういう思いで、鎌を手に取り草を刈っている。
極めて原始的な肉体労働だ。

効率性を重視する現代農業では考えられない選択肢かもしれないが、
農業1年生の私たちにとっては、大きな初期投資なく始められるし、
田圃との距離が近くなるから生き物のことがよくわかるという利点もある。

虫の種類や数の変化、虫の生態、草の種類・生え方、などなど
視点が地面に近くなり、ゆっくりしたスピードで動くことで
田圃に繰り広げられる生態系の動きが見えてくるのです。


それはうれしいことだけど、
でも、これ、なんとかエコな方法で”改善”できないものだろうか?
と思うのが人情。


そこで、今回、新兵器を導入することにしました。それは
ヒツジさん。

サフォークの親子

村のスキー場の除草用に飼われているサフォーク種のヒツジさん達の中から、
一番しっかりものでおっとりしたお母さんと、去年生まれた子どもに助っ人を依頼。
(顔の真ん中に白い線があるのがお母さん。)

いやよ、私、そういうの

とか言ってたのかも知れないけれど、
育ての親に「好きなだけ借りてていいよ」と言われ
軽トラックにゆられて我が家の田んぼに来ることになっちゃった。

スキー場で羊を捕まえる

紐でつながれたヒツジの窒息死がとなりの木島平村で
複数報告されていると聞き、はじめは心配したけれど、
近くにいてときどき確認している限りは、問題なさそうだ。

稲を食べるのを防ぐためにネットを用意したものの大した効果もなく、
らくらく乗り越えて好き勝手に食べたい草を食べている。
それほど扱いは難しくないようだ。

2日目の今日はだいぶ慣れたのか、昨日よりもペースが速い。
もしゃもしゃもしゃもしゃ食べては、休憩。うんち。
そしてまた食事へともどっていく。




昨日の夜は我が家の裏に泊っていただいたので、往復は歩き。
集落の中を首に綱をつけたヒツジといっしょに歩く。
これが本当にかわいい。

退屈そうに寝ていたのが、出かけられるのがうれしいのか
とことことうれしそうに歩きながら、道草をもぐもぐ。
そしてあっちにちょろちょろ。また、もぐもぐ。

暴れたりしないし、人間のこともそれほど警戒しないし、
ヤギのようにかみつかないし、ヒツジはとってもかわいらしい。
家で飼えたらいいのにな~

さっきスキー場から電話があって、
いつまで借りててもいいよ!と(また)言われた。
もう少しいてほしいところだけど
ヒツジさん親子もだいぶストレスたまってるだろうな。
どうしたものか。。。

午後には小学校の一年生のクラスをヒツジと一緒に訪問することになった。
学校の裏にあるアスレチック広場で子どもたちと一緒に遊ぶのだ。
それまでしばらくは、畦草刈りにいそしんでもらおう。

ヒツジと田んぼと千曲川
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by lalalar | 2008-06-11 10:36 | 田舎暮らし
いま、夫と運営する ワンライフジャパン One Life Japan
プログラムに参加するため、
ハワイ・オワフ島からご夫婦がいらしています。

日系3世のお二人は日本が大好きで、
日本にはすでに10回以上も来ていらっしゃるということで
観光ではない経験を求めて、私たちの提供するプログラムに
参加していただいています。


今日は最後の夜。
村にある最もふるい古民家のひとつであるお宅を借りて、
地元の人たち、私たちの友人であるイギリス人夫婦も参加して
総勢12人のパーティーがあります。
初めて会う人もすでに知り合いの人も一緒に、
言葉の壁を越えての交流会です。
とっても楽しみ♪

さて、今日のメニュー。
いつもいろいろと工夫して季節の野菜をたっぷりつかった
ベジタリアンのメニューを作っていますが、
今日はベジタリアンあり、普通のメニューありで行く予定です。

何を作ったか記録しておくと、きっとあとで参考になることも
あるかと思うので、備忘記録として書いておきます。

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竹の子と椎茸のから揚げ
ご夫婦と一緒に収穫した地元特産の根曲がり竹を使った一品。
竹の子と椎茸を叩いた触感は独特のおいしさ。

キノコとレンティル豆ペーストのリエット
地元産しめじをたぷり使い、
レンティル豆(ひら豆)とニンニク、オリーブオイルを効かせたペーストを、
ホームメードのライ麦パンにのせてワインと一緒にいただきます。

行者にんにくジェノバペーストパスタ
地元特産の行者ニンニクを使ったジェノバペースト風のパスタサラダ。
もちろん行者ニンニクは我が家の畑から。

カレー風味の豆腐爆弾ボール
中にカレー風味のお魚を仕込んだ、豆腐ボール。
畑でとれたオーガニックのルッコラ、ラディッシュのサラダを添えて。

ワラビの春雨サラダ
ワラビと春雨、きくらげを合わせた春の味の春雨サラダ。
ツルッ、ヌルッとしたワラビの触感と
コリコリ、つるつるの触感のコントラストを楽しみます。

えごまみそだれ・五平もち
囲炉裏端で五平もちを焼きながら、甘辛いえごまみそをつけて頂きます。
わいわい炭火で焼けば抜群のおいしさ。

早そば
地元の渓谷沿いの地域に伝わる早そば。
蕎麦がきのような蕎麦ダネをおつゆでいただきます。
みんなで協力して混ぜるのが楽しい蕎麦です。

山フキの煮物
旬の山フキを油揚げと合わせた煮物。
隣のおばちゃんが山で採ってきてくれました。
ほのかな苦みとフキの香りがうれしい一品です。

スウィートポテト
昨日ご近所の方にいただいたふかしイモをアレンジ。
一口サイズのかわいいデザートです。

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これを今から作ります。きゃー
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by lalalar | 2008-06-03 09:12 | 田舎暮らし